昨年の11月末に、韓国の YES24ライブホールでライブを見てきました。
ロックバンドのライブで、スタンディング参戦です。
このライブ会場、K-POP等のイベントでも使われることが多い為、先人の方々が、行く前に事前に色々教えてくれました。
冬の始まりの厳しい寒さの中でのライブ参戦となったので、同じような立場の方達に私も少しでも有益な情報を追加出来たらなと思います。
チケットは争奪戦
こちらが公式サイト。
私が行ったのはゴリゴリのロックバンドのスタンディングライブで、チケット販売開始と共に良い整理番号を奪い合うという状況でした。
日本のように発券してから番号が分かるのではなく、初めから良い場所を取り合うという壮絶な戦いでした。
例えるなら、日本でいう映画館の席取りみたいなものかなあ。でも混雑する時に取ったことはないので、こんな緊張感は味わったことがありませんでした。
特に、スタンディングの整理番号なのに、席から選んでいくという分かりにくさに混乱しました。
ualiveという、韓国国内の人向けのアプリ会員の先行販売が数日前に行われており、なるほど、前から数列は初めから埋まっていました。羨ましい…
早い者勝ちで、あれよあれよいう間に次々埋まってしまい、選択した場所も「他の人がもう取ってます」と表示される始末。
めちゃくちゃ焦る。
とにかく大慌てでチケットを取りました。
支払いにPayPalが使えたので、意外なことに購入手続きはとてもスムーズでした。
AMEXが使えない等の情報もあり、クレカは入力もしなければいけない為、個人的にPayPalの顔認証だけで手続きが出来たのがありがたかったです。
そして驚いたのが、なんとこの会場のスタンディングチケット、キャンセルが可能でした!
1週間以内なら無料でキャンセルが可能で、その後はキャンセル料が10%と徐々に増えていく方式。(ライブによって違うかもしれないので、ご自身で確認してください)
なので一度チケットを取ったあと、またページを開いて、複数回購入しました。
戦いの末に、最初よりもちょっといい番号が取れて。一度取ったものをキャンセルしました。これは日本にはないシステムだから嬉しい!
最終的に獲得した場所です。外国人にしては頑張ったのでは…?
YES24ライブホール
ライブ会場の最寄り駅はクァンナル駅。
駅を出ても会場はすぐには見えず、意外と分かりにくいところにありました。
道路は広く、左右どちらからも行けそうに見えるのですが、まっすぐ行くと、幹線道路のような交通量の多い道に出てしまい、こりゃ完全に違うな… と後戻りしました。
ようやく到着。
ロッカー
両替機が動かないことがあるという話を聞いたため、ホテルで小銭を両替してきたのですが、運悪く、選んだロッカーが壊れていて鍵がかからず、お金を無駄にすることに。
たったの100円くらいなので別にそこまで痛手じゃないけれど、コインを2つ失ったことに焦りました。
でも両替機は無事使えました!
しわくちゃなお札を入れたら一回戻ってきてしまったので、綺麗なお札を用意しておくといいと思います。
念のため複数回両替機に挿入しましたが、綺麗なお札を差し込んだら2回とも両替できました。
開場待ち
私が見たのはNothing But Thievesというイギリスのバンドです。韓国で人気で、日本にはなかなか来ないので。
開演までのスケジュールはこんな感じ。
開場前の時間潰しですが、あまり飲食店が近くにないんですよね…
会場で仲良くなった韓国の子に、コンビニに行って、暖かい飲み物を奢ってもらいました。
ライブ会場の目の前には、市民センターのようなものがあって、スポーツをやっているぽい声がしてました。
施設には自由に入ることができ、そこのトイレが利用できました!
開場前に行きたくなったらクァンナル駅まで戻らなくちゃならないのかな…と思ってたので、とても安心感がありました。
寒いしここで待ってようかーとお友達に誘われて、中の椅子で時間を潰すことにしました。
他にも明らかにライブ参戦目的の人が中にいたので、時間潰しに割と自由に使われてるのかもしれないです。
日曜日以外は空いてます。
寒い冬は避難場所にぴったりですね。
午後6時に、会場右にある赤いブースでチケットの交換が出来ました。
外国人のチケット受け取りの列は、当日券の購入者とは別に用意されていた為、スムーズに受け取れました。
寒さ対策
そう、今回、一番不安だったのが寒さ対策でした。
夕方になり、気温はすでに1度。
会場の外から並んで、着ぶくれたまま入場してライブで大汗をかくのか、それとも先に上着をロッカーに入れてしまって、凍え死にそうになりながら外で待つのか… どちらにせよ過酷。
が、日本より寒い地にあるソウルは、そんないい加減な会場設営じゃありませんでした!
開場時間の30分前から 実質50分前くらいからもう、施設内で並べるようになってました。
施設中のロッカーもかなり充実してました。
私は外のロッカーを使用しましたが、中のロッカーに荷物を入れて並ぶ時間的余裕も十分ありそうでした。
このライブ会場は、スタンディングの場合、真ん中に柵があって、左右に分かれています。
左側は施設の1階、右側は2階に待機列が作られていました。
私の整理番号は126番で、ここに来る前は中で待てるかどうか不安に思ってました。
でも立っている番号札を見るに、左右共に900番台まで並べるということなので、少なくとも2500キャパシティ中、1800人は開場前にすでに施設内で待てるということです。(2階は座席があるのでスタンディングはほぼ全員かも?)
これは予想外の安心要素でした。
中はとても暖かかったです。
トイレにも再度行って、余裕をもって待機できて、とても快適でした。
デメリット
サイトに掲載されていた注意事項の中で、一点気になった、この会場のスタンディングライブのデメリット。
韓国では日本と同じようにチケットに整理番号が書いてありますが、日本と違う点として、スタンディングライブでは、開場時間になったらその出来た待機列で入場する為、良い整番を持っていても開場時間に遅れてしまった場合、完全に番号が無効になり、列の後ろに並ばなければいけないと書かれていました。(他のロックバンドのライブも参考にしたので、少なくともこの会場では通常のルールのようです)
日本では、良番を手にしていて開場時間に間に合わなかった時、チケットを見せながら列を抜かせもらったりしてたので、それができないのは怖いなと思いました。
韓国のスタンディングライブを制するには、とにかく開場前にその場に並んでいないといけない!
でもわざわざ海外から来る私達は、大体余裕を持った到着を目標にするだろうから、そんなに問題ではないかなと思います。
会場内
左右どちらも30人程並べる箱でしたが、やはり皆真ん中を狙いたいので、126番の私は前から7列目くらいでした。
ネット環境は良くなかったです。ライブ会場ではありがちですが。
特定のロッカーを使用している人にトラブルがあったらしく、途中でスタッフがアナウンスしていたのですが、翻訳アプリが使えず、何が起きているのかさっぱりわからなくて、かなり緊張しました。
開演
今回のライブは開場時間が午後7時、開演が8時でした。日本のライブは大体6時に開場するので、会社員に優しくていいなと思いました。
韓国のオーディエンスはとても熱狂的でした。
すごいなあ、英語という言語の壁は私達と同じなのに。
私にとって5年ぶりとなった彼らのライブは、とても記憶に残るものとなりました。
出待ち
ライブは2日間あって、私は2日目に行きました。
会場の外に貼ってあったポスターは、最終日が終わると取り放題になってるシステムのようで、会場を慌てて出たものの、すでにほぼ姿を消していました。惨敗。
会場で知り合った子は先行会員でチケットを買ってたので、最前列でライブを見てましたが、おそらく後ろで見てただろう友達と合流したのか、ライブ後に再会した時にはポスターを手にしてました。なんという連係プレー!
この箱ではアーティストの出待ちができることで有名でしたが、初日に出待ちに成功した人達がネットに写真をあげまくったせいで、皆が期待してしまい、おそらく何倍にも人数が膨れ上がっていて、結局アーティストは車で素通りしてしまいました…
11時近くまで出待ちしていたので、気温はマイナス5度。ライブ前の寒さ対策は気にかけてましたが、もうここは気力に任せて待ち続けるしかなかったです。
ライブの為に厚底のブーツを履いていたのですが、そうでなかったら足はカチコチに凍っていたと思います。
タイツの上にもこもこの靴下を履いていて、それでもなお足の指先は感覚が消えかけてました。
韓国の冬の出待ちは命懸けだ…!
次にライブに来る時は必ず初日に来ようと思いました。あととにかく冬以外にしてくれと思いました。
打ち上げ
と言っても、会場で知り合った韓国の子達とはその場で別れたため、1人でサムギョプサルのお店へ。
ほとんどのお店は10~11時には閉まっていたため、24時間営業している地元民向けのチェーン店ぽいところに行きました。
あまり観光客慣れしていなくて、英語も通じず、メニューも2人前からしか選べませんでした…
でもそんなことはもうどうだっていいくらい、満ち足りていました。
トラブルもなく、スムーズにライブを見れて本当に良かったです。しかも現地でお友達までできてしまうなんて。
一回で勝手がすっかり分かってしまったので、次にライブがあってもまた行きたいと思います!