パリ訪問の3日目。
元旦だったので、空いているカフェは無いかな~と探していて、めちゃくちゃ可愛いお店を見つけました。
お洒落なカフェ「Fric Frac」
モンマルトルの丘にあるアべス駅を出て、少ししたところにお店はありました。
パリで利用したレストランは、割とクラシカルなところだったり、移民の人が経営しているところが多かったんですが、ここはなんだかすごく新しい感じ。
訪れたのは午後2時。
お店は思ったよりこじんまりしていたけれど、少し待っていたら空席が出来て、中に案内されました。
店内も可愛い
店内の壁には面白いイラストが書かれていました。
ストリートアートを彷彿とさせるようなテイストが可愛い!
お客さんはのんびり会話を楽しんでいて、とても居心地の良い空間です。
観光地にあるのもあって、Google Mapには色々な言語のレビューが沢山載っていて、観光客にも慣れている感じがします。
クロックムッシュの生い立ち
ここで日本でも知られるクロックムッシュの生い立ちを一つ。
クロックムッシュは、20世紀初頭にパリで産まれたサンドイッチです。
フランスの人にとってはやはりソウルフードみたいなものなのか、駅の売店などでも見かけました。
でもチーズとハムを挟んだシンプルすぎる作りからか、一時期人気が落ちていたとか。
お店のコンセプトはルネサンス
サイトの紹介文を読むと、14世紀ならぬ2014年に、クロックムッシュに「ルネサンスが起こった」と。
人気の落ちてきたクロックムッシュが世界中を旅して、その国の文化と融合し、新しく生まれ変わったというコンセプトのお店のようです。面白いですよね。
面白いメニュー
そう、そんなコンセプトが元にできたお店なので、メニューがとってもユニークなんです。
メニューはフランス語と英語があり、接客も英語で対応してもらえます。
メニュー自体シンプルで分かりやすいので、英語が喋れなくても注文に困らなそう。
ブラジャーを挟んだのがクロックマダムという、おかしいけど分かりやすいイラスト。
それからサボテンが生えたメキシカンなクロックムッシュ、カンフーのヌンチャクがサンドされた醤油ソースのクロックムッシュなど、一目見て味が連想できるようになってます。
この時はなかったのかな。ウェブサイトを見ると、北欧の海賊ヴァイキングの帽子をかぶった、サーモンがサンドされたクロックムッシュもありました。
無料でお水をくれた
なんと、無料の水がでてきました。
フランスのレストランでは、この水を手に入れるまでが冒険でした。
なんでも、水を頼むと有料のものが出てきてしまうから、ピッチャーに入った水を頼まなければいけなくて。
他の方のブログで覚えた「カラフ・ドー・シルブプレ」(フランス語で「ピッチャーのお水をください」)は私の発音では全く伝わらず、ストラスブールのレストランでは、英語で「“無料”の水くれます?」と聞いたら失笑されました。
この必殺技「カラフ・ドー・シルブプレ」はモン・サン・ミッシェルでも全く効かず、咄嗟に「Glass of water」と言い換えたら、明らかに有料のボトルを持ってきて蓋をあけられてしまい、必死で翻訳カメラを使ってメニュー表からフランス語の無料のお水を探し出して、店員に指し示すという… 水ごときにどんだけ必死になってんだって感じですが。
だからもう、何も言わずに無料のお水を提供してくれることは、感激するレベルだったのです。
私が頼んだのはクロックマダム
とってもお洒落なクロックマダム!
イラストでブラジャーがサンドされてたように、卵がサンドされてました。
パンはカリカリ、中はベシャメルソースが入っていてクリーミーでした。卵が半熟なのも嬉しい。
完食できる自信がなかったので2人でシェアしていいか聞いたところ、快くオッケーしてくれました。
フランス人はお皿をシェアする文化が無いなんて聞いてヒヤヒヤしていたから、全然寛容で助かった…
お洒落なだけでなく、とっても美味しいクロックマダムでした。
フランス料理だけど、家でも作れるような、クロックムッシュ。
だからこそ、こんな風にお洒落にアレンジされたクロックムッシュを楽しめて良かったです。
本当にここを選んで正解でした。
まとめ
「フランスに来たからにはフランス料理を沢山食べたい!でも毎食レストランは高くて行けないし、日本で味わえないものを探すのは大変だな…」と思った方に、おすすめしたいレストランでした。
斬新なコンセプトで楽しいお店だし、もちろん日本には出店していません。
モンマルトルは人気の観光地ですが、中心の広場から少し離れると、やはり元旦はほとんどお店が開いていませんでした。
とはいえ、元旦にはサクレクール寺院でミサが行われるので、訪れたくもあるところ。
北駅の近くにも一店舗あるので、もし元旦や祝日にパリでご飯を食べる場所に悩んでいたら、ぜひ訪れてみてください。