オランダ海外旅行記

オランダからの帰国 | 今までで一番緊張した日本入国手続き【旅行記】

2022年5月10日

ハラハラドキドキのコロナ禍旅行も、ついに終焉を迎えます。

 

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オランダで迎える最後の朝

心地の良い朝でした。

そういえば、ベルギーオランダはずっといい天気が続いていたなあ。

 

友達は仕事があるので、ホテルのすぐ近くで別れました。

私は空港へ。

 

レインボーカラーのベンチがありました。さすが、世界で一番初めに同性婚が認められた国です。レインボーカラーは色々なところで見ました。

 

前日は英語がペラペラな友人に頼りきりで観光していたので、ちょっと緊張が戻りつつありました。

それでもまあ、オランダの電車の事はもう理解したつもり。殆どの車両がwifi無いし。無事に乗れても遅いし。しょっちゅう止まるし。

でも最後の最後に、空港行きの特急に乗れて、余裕をもってスキポール空港に着けました。

が、なんと空港のwifiすら繋がりがめちゃくちゃ悪い。オランダまじで勘弁してよ…

 

 

空港での一苦労

搭乗手続き

機械で航空券を発行しようとしたら、航空券じゃない紙が出てきました。

ああ、日本行きは他に書類が必要だからか。

予想は出来てても胸がざわざわします。

早く来すぎてしまったので、チェックインカウンターが開くのを待っている間も落ち着かなかったです。

 

なんとかチェックイン完了

スタッフに陰性証明書ワクチンパスポート、そしてMySOSという健康状態を記録するアプリが入ってるかを確認されました。

陰性証明書がちゃんと日本のフォーマットだったこともあってか、割とスムーズに終わりました。

お土産用の鞄が増えてたので、帰りはスーツケースを預けました。

 

無事日本行きの航空券をゲット。

これでとりあえず確実に日本の地を踏める。なんだか途端に帰りたくなくなってきました。

このまま非日常のなかに溶け込んでいたい。

 

オランダは空港でも、誰もマスクをしてませんでした。

 

入国時に役立つファストトラック

帰国手続きがスムーズになるファストトラックの登録をしました。

なぜか日本語に設定出来なくてイライラ。初めての、それでいてめちゃくちゃ重要な手続きなのに。ネットで調べてもどこにも方法が載ってませんでした。

というか、海外旅行のコロナ関連の情報自体ほんと少なかったなあ。

私はこれをずっと間違えてファストパスって呼んでました。ここはディズニーランドか。

ワクチン接種証明の提出が画像ファイルでしか受け付けないから、自分でワクチンパスポートのアプリのスクショを撮って送らなければいけませんでした。

スクショの位置が悪くて申請が通らなかった人もいたと聞いたので、これでもかとスクショして送り付けました。

 

搭乗ゲートの列に並ぶ

…けど、これがあまりにも長すぎて。

他のゲートと一緒くたにされていたせいで、凄まじい行列になっていました。行列は空港の外まで続いていて、愕然としました。

並んで待っていたら、なんと自分の搭乗ゲートの締切時刻を過ぎてしまいました。

 

ここで最後にまた教訓。

列に並んでいれば確実に自分に権利が与えられると思うな

海外のアバウトさを、最悪な意味でのアバウトさを、最後の最後に、骨の髄まで叩き込まれました。

 

えっ???

私もしかして飛行機乗れないの???

 

航空券を手に入れたら100%飛行機に乗れるだなんて、そんなの甘い。

航空券を前の人に見せながら、先に行かせて下さいと言いまくって、抜かしまくって、謝りまくって、ようやく手荷物検査の所まで来ました。今までで一番長い手荷物検査に思えました。

あまりにもパニくっていたので、係の人に“Hey madam, relax!”と怒られました…

この旅でrelaxが足りなかった場面、どれだけあったことか。最後までこんな感じなのかと心底うんざり。

 

もう離陸時間じゃん。飛行機まだいるの?

 

諦め半分で、それでも搭乗ゲートまで、凄まじい長さの廊下を突っ走りました。

多分、最後にこんなに走ったのなんて高校時代の体育とかじゃないかな。

前を歩いていたスタッフを追い越そうとした時、「チケット見せてみ」と言われて、「安心して!あなたが最後じゃないから」と言ってくれました。

 

それでも走り続ける。

辿り着いたらゲートが閉まっていて、わざわざセキュリティーカードで開けてもらいました。

 

なんとか間に合った。

機内に入った。これで本当の本当にオランダを出れる。さよならオランダ

なんて騒がしい別れ方なんだろう。本当はもっと名残惜しみたかったです。

ゲホゲホ咳き込んでいたら、CAさんがお水を渡してくれました。みんな良い人達だったなあ。

 

飛行機も、搭乗時刻を過ぎても来ない人は即切り捨てる、という訳ではないらしく、私が席に着いてからも他の人を待っていて、結果的に30分以上も遅れて離陸しました。

 

帰路はフィンエアーフィンランド乗り換えです。

今度は乗り継ぎが2時間半しかないから、もし次の飛行機に間に合わなかったら… という新たな心配事が。本当に不安要素に事欠かない旅だなあ。

 

 

無事フィンランド着

この国で一つやりたかったこと。

それは。

売店をうろうろして、見つけました。

KANA PANINI

私の本名。

昔フィンランド人の子に「あなたの名前、フィンランド語で鶏肉って意味なんだよ~」って笑われたことがあったから、見つけたかったんです。自分の名がついたチキンの何かを

これでフィンランドに来た意味はあった。満足した。さよならフィンランド

 

お米のパイのカレリアンピーラッカも売ってました。

 

ミニチュアで作ったことがあります。

 

あと有名なブルーベリーのチョコも買いました。

 

ファストトラックの状態を確認したら、もう申請が通っていました。

はや。やるじゃん。

つまり、日本側はもう私の書類を全部OKしたわけで。もう到着したのに入国出来ませんとかいう事態にはならないわけで。

あんな申請で本当によかったのか… とりあえず肩の荷が一つ下りました。

 

2022年5月。

まだ外国人の観光目的での日本への渡航は禁止されていました。

そんなわけで搭乗ゲートでは日本人のスタッフに、当然のようにめちゃくちゃ日本語で受付されました。

めちゃくちゃ日本語って何だ

いや、4年ぶりに一週間まるまる日本語を聞いてなかったから。ああ、終わってしまうんだなあと、切なくなりました。

 

 

日本に向けて離陸

北欧の象徴、フィヨルドが遠くに見えました。

 

フィンエアーはブルーベリージュースが無料で飲めるので、沢山飲みました。

 

航路

ロシアウクライナの戦争のせいで、大幅に変更されていました。見事に両国を避けながら縁をぎりぎり舐めるように飛んでいて、なんだか悲しくなりました。

 

帰りもビジネスクラス

3列に横たわって寝ました。

今となってはこんな贅沢、二度と味わうことはないでしょう。

 

 

ついに日本に到着

そのまま流れで検疫場に向かいます。人だかりの中央からスタッフが、「はい!ここに今から列を作ってください!」

弾き飛ばされた人が、どんどん後ろに戻って来て、さざ波のようにおこるブーイング。検疫場のグダグダは耳にしていましたが、なるほどこういうことか…

 

でもファストトラックのおかげか、割とスムーズに事は進みました。

検査を提出して、番号を振り分けられて、椅子に座って呼ばれるのを待ちます。

 

とにかくお茶が飲みたくて、自販機で買いました。

私は多分これがあるから日本から一生出れないと思います。

日本以外の国にはどこにも無糖のお茶は売ってないから

なんで?みんな何飲んでるの?なんでジュースしかないの?なんでみんな砂糖を常飲して生きていけるの?イギリス人、紅茶大好きなのになんでそれをペットボトルに入れて売ろうと思わないの?

私にとって海外の最大の謎です。

 

さて。

この旅の、最後の試練の時間。

ネガティブだから、ここで陽性になることも100万回は想像してましたが、意外と冷静だった。まあ、もう日本だし

 

自分の番号が呼ばれるのを待つ。

私の番号は5409でした

 

「5200… 5201… 5202… 」

ちょっと待つな…

「1106… 1107… 1108… 」

???

 

もう考えることを放棄してただただ待ちました。

 

45分ほどで呼ばれました。意外と早かったかも。

「陰性です」

はいこれで全部終了です。家に帰ります~

 

「すみません。今ちょっと機械が変な音したんで、もう一回確認してきて良いですか?」

 

満面の笑みのまま硬直。

は?

いいよもう。

煮るなり焼くなり好きにしてよ。

にこにこしながら待ち続けました。 

 

「すみません、やっぱり陰性でした」

ですよね~!!!

 

なんだかんだ、空港到着から2時間で外に出れてしまいました!はや。

 

 

成田空港脱出成功

3ヶ国周遊!全部陰性!隔離なし!

ははは。そりゃもう、全てが終わったからこそ、こんなに気が大きくなれるもんです。

常に最悪の事態を予想してたから、旅の写真なんてロクにSNSにあげてませんでした。何か起きた時に人に叩かれたくなかったから。

それが自意識過剰な私という人間です。

 

は。

終わってしまった。

というか、海外旅行が出来てしまった

は!蓋を開けてみれば、出来てしまうんだ。

 

2022年春。

まだコロナの規制がしかれていて、検査をしないと日本に入国ができなかった時。

この時期に旅行で海外に飛び出したような命知らずな人は数多くいないでしょうが。

終わってみると、とても充実した冒険でした。

 

Kana

ミニチュアフード作家
海外旅行の体験談や、訪れた素敵な場所、食べた美味しい物を投稿しています。

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