NYの展示に参加させていただいたドール作品。
「常識を覆す、新しいミニチュア」がテーマだったと思います。
私が作ったのは「絶対にリアルになりえないミニチュア」です。
昔考えた、キャンバスに描いたものを現実にさせる画家の女の子の話がモチーフになっています。
昨今CGや3Dプリンター等が身近なものになり、かつてミニチュア作家が目指すべきとされていた「リアル」の価値が、減ってきたような気がします。
でも逆に、表現の幅が広がったんじゃないかなあとも思います。
今となっては稚拙で未熟な作品だったと思いますが、現在の私の、リアルなだけでなく「+αとして何かテーマを設けた作品を作る」というスタイルが確立されたきっかけとなりました。